先日、東京のシェイノ京橋にて開催されました「ハーランエス
テイト パーカー100点特別ディナー」に行って参りました。
過去2回は、ハーランの偶数年バーティカルテイスティングと
奇数年のバーティカルテイスティングだったので今回は何にし
ようか・・・となったところ、パーカー100点でいってみよ
う!!となったそうです。
ハーランと中川ワインの共催で、ハーランからはエステイト
ディレクターのドンさん(左)とアソシエイトディレクターの
フランソワさん(右)が来られました。
ウェルカムドリンクでクリュッグ グラン・キュヴェとサシャ
ーニュモンラッシェが出ましたが、こちらはセーブしまして。
ハーランの2015、2013、2007、2002、200
1の5ヴィンテージ、全て100ポイント獲得です。
ドンさんの説明を中川ワインの社長であります中川誠一郎氏が
通訳してくださいます。
今回思いましたが、こういう時はボイスレコーダーで録音して
おくと便利ですね!
次回から持って行こう・・・
さて、なぜハーランがこれほどまでに素晴らしいのか、他の1
00点獲得ワイナリーと何が違うのか。
まず、ハーランエステイトは設立の1984年から主要メンバ
ーがほぼ変わっておりません。
また、家族経営であること、ワイナリー経営に関して一切の借
り入れがないので買収に怯えることもなく全力をワイン作りに
注げるのです。
ドンさんは元々美術を専攻していてワインに携わる仕事をする
つもりはなかったそうですが、ナパを訪れた際にナパの土地、
人の温かさに大変感激し、現オーナーであるビルハーランと会
った時にここで働きたい!と思ったそうです。
ハーランのメンバーはチームでもあり家族でもあると仰ってい
ました。
スクリーミングイーグルやグレイスファミリー、アロウホなど
ナパに数ある有名ワイナリーも買収されたりオーナーチェンジ
しているなか、35年間変わらないメンバーで変わらない信念
でワインを作り続けている、これは素晴らしいことです。
また、1990年のファーストヴィンテージからパーカーポイ
ント100点を7回獲得していますが、何がすごいかと言いま
すとハーランは毎年同じ畑からしか作らないのです!!
大抵のワイナリーは畑名などで何種類かリリースしてその中の
いずれかが100点を獲得するかもしれないといった感じなの
ですが。
ハーランは毎年全く同じ畑のぶどうしか使わず、その年のぶど
うの出来によってブレンド比率を変えているそうです。
これには私も感激してしまいました。
5種類、全くの別のワインのようです。
それぞれ2時間前に抜栓してダブルデキャンタしたそうです
が、2013年、2015年はフレッシュさがたっぷりでこの
先5年10年と瓶熟していく楽しみがあります。
2007年はパーフェクトコンディションでした。
ハチミツとヨーグルトと華のある香り、どんな香水も勝てない
です。
味覚の好みはそれぞれ違いますので、ご想像にお任せします。
そして、個人的に一番興味深かったのは2001年と2002
年。たった1年の違いですが、全く違うテイストです。
2001年は特に涼しかったそうです。
最初の香りもキリッと鋭い香りでしたが、温度が上がるととも
にどんどん華開いてきます。
2002年は、私が生まれて初めてハーランを口にした思い出
深いヴィンテージです。
2001年と比べると深く安心感があります。
どれも飲み干すのがもったいなく、お食事の最後まで並べてま
した。(何度かお代わりもいただきましたが)
ここぞとばかりに質問ぜめをしまして、驚いたことがあるの
ですが。
ハーランのセカンドワインとして販売してますザ・メイデン、
どこかのネット記事にアメリカ以外に正規蔵出し販売している
のが6カ国のみと書いてありましたのでドンさんに伺いました
ら、現在は日本を含めて3カ国のみだそうです!!
本数は伏せますが、その3カ国の中で日本への出荷が一番多い
と仰っていましたが、聞き直したくらいに少ない本数でした。
ハーランと同じ畑の葡萄を使用しておりセカンドとなってい
ますが、こちらも間違いなくトップクラス。
いきなりハーランは・・・と思われるかたは、是非メイデンか
ら試してみてはいかがでしょうか。
そのほかにも色々お話させていただき、とても貴重なお時間を
共有させていただきました。
当店も皆様のおかげで、あと2ヶ月ほどで1周年を迎えます。
何かイベントでもと思っていますが、個人的にはアラカルトで
ちょこちょこつまみながら純粋にワインと会話を楽しむのが好
きなのですが、皆様どういった感じがお好みでしょうか・・・
ご意見などございましたらお知らせください(^^)